リフォーム前に知っておくべきお金の常識26

09年08月19日
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初級編 ここから始めるお金のキホン。

1.まずはどれだけお金をかけられるのかを見極めるべし。

憧れのリフォーム。ああもしたい、こうもしたいと夢はどんどん膨らみます。でも先立つものはお金。これからの暮らしを考えずにお金を使ってしまって、「ああ失敗!」とならないために、リフォームは計画的に行いましょう。
まず最初にするべきことは、いま無理なく使えるお金がどれだけあるのかを計算してみること。下にそのためのチェック表を用意しました。通帳などから全貯蓄額をチェック。これから何と何にお金がかかるのか、しっかり計算。リフォームをしたらレジャーが楽しめなくなった、とならないように、旅行費用などにちょっと余裕も残しておきましょう。貯蓄額からそれらの出費予定を差し引いたお金が、すなわちあなたがリフォームで使えるお金というわけです。

いくらあるのかな? 自己資金チェック表

まずは使える手持ちのお金のチェックから。貯蓄額を調べて、いくらリフォームに使えるのか計算を。

貯蓄額   万円
 
うち今後の出費予定      
 
例えば 教育費   万円
 
  旅行   万円
 
  車の購入   万円
 
  そのほか   万円
 
    0 万円
 
  貯蓄額 - 出費予定 =   0 万円
      (リフォームに使えるお金↑)

2. ローンも使えることを知っておくべし。

手持ちの資金では希望のリフォームをするには足りないことが分かったら、ローンの利用を検討しましょう。その際大事なことは、月々いくらまでなら無理なく返済できるのかということ。下表は毎月の家計のチェック用。わが家の金額を当てはめてみて、余裕資金がどれだけかを割り出してみましょう。将来のために毎月積み立てているお金の何割をローンの返済にまわせるかがポイント。現在、賃貸住宅に住み、中古住宅を買ってリフォームしようという人は家賃も目安になるでしょう。その返済可能額に応じて、いくら借りられるのかも知っておきましょう。

慎重に計算しよう 毎月いくら支払えるか返済計画をチェック

いくらまでローンの支払いにまわせるのか、家計をチェック。積み立て用のお金がポイント。

月収(夫+妻)   万円
 
うち毎月の出費      
 
食費   万円
 
  光熱費・水道代   万円
 
  通信費   万円
 
  衣服・雑貨費   万円
 
  交通費・ガソリン代   万円
 
  趣味・娯楽費   万円
 
  おこづかい   万円
 
  教育費   万円
 
  保険料   万円
 
  住宅などローン   万円
 
  積み立て   万円
 
  冠婚葬祭など予備費   万円
 
  そのほか   万円
 
  毎月の出費合計   万円
 
ボーナス(夫+妻)   万円
 
うち出費      
 
物品購入   万円
 
  旅行・レジャー   万円
 
  ローン返済   万円
 
  積み立て   万円
 
  そのほか   万円
 
  出費合計   万円
 
  貯蓄額 - 出費予定 =   万円
      (リフォームに使えるお金↑)

融資総額チェック

15年元利均等返済金利3.5%で概算

毎月返済額 1万円 2万円 3万円 4万円 5万円
融資額 139万円 279万円 419万円 559万円 699万円

7月時点の平均的な金利を元に、今後の金利上昇幅を考慮して3.5%で計算。正確な金額は金融機関に問い合わせを

3. 住宅ローン返済中でも借りられる可能性があることを知るべし。

もちろん他のローン返済中でもあらたにローンを組むことは可能。しかし、あくまでそれは返済能力いかんにかかっています。初級編 2. ローンも使えることを知っておくべし。のチェック表で、返済額が増えても大丈夫かどうかをよく検討しましょう。
また、金融機関の側でも「収入に占める返済割合の基準」を設けています。例えばある金融機関では、年間の総返済額の割合について、年収400万円~700万円未満で35%以内などと、収入に応じて限度を決めています。他の金融機関でもそれぞれに融資基準があります。現在住宅ローンを返済中の金融機関に相談してみましょう。

4. 中古住宅購入と一緒にリフォームローンも組めると知るべし。

返済能力などにもよりますが、住宅ローンで、両方の費用をまかなうことができます。ただ銀行によって、リフォーム分の費用に関する金利などの扱いが異なることがあるので注意しましょう。
利用しやすいのはリフォームローン。有担保と無担保の2種類があり、金利は有担保のほうが低いのですが、諸費用を合わせると総返済額で無担保ローンのほうが安くなるケースもあります。ローンをどのように組み合わせれば有利なのか、金融機関に相談しましょう。

5. どれぐらいお金がかかるのか、目安を認識しておくべし。

リフォームの費用は分かりにくいといわれます。家によってさまざまに状況が異なるからです。でも、まったく目安がないと自分がどのようなリフォームができるのか見当がつきません。そこで、よく行われているリフォームがどれぐらいの費用でできるのか、その目安を下に挙げました。このほか「Goodリフォーム」やSUUMOリフォームの施工例をたくさん見たり、完成見学会にも参加するなどして、自分なりに見る目を養っておきましょう。プランを描いたり予算を組む際に参考にします。ただし、これらはあくまで一般的な目安。実際にいくらかかるかを知るためにはリフォーム会社への相談が必要です。

参考にしてください! 主なリフォーム費用の目安

工事の内容 費用の目安 解説
システムキッチンを交換する 約55万円~ システムキッチンを位置を変えずに取り替える場合、給排水管もそのまま使えるので、工事費用は約25万円。機器が30万円ぐらいの普及品だったら、費用は約55万円。機器代しだいでアップ。
対面式キッチンに変える 約100万円~ 壁付けを対面式に変える場合は、給排水管とダクトの移設、さらに床など内装工事も必要。見栄えのよいフラットタイプの機器で約50万円~。内装工事の範囲で工事費用は変わる。
システムバスを交換する 約80万円~ システムバスの交換は比較的簡単な工事。機器は40万円ぐらいからあり、工事費は約40万円。採用する機器のグレードで全体の費用がアップ。
在来浴室をシステムバスにする 約130万円~ 在来浴室のリフォームは、土台など木部の交換も必要になることが多く、配管工事などもやりなおしになるので、工事費がかさんで約75万円~。木部の傷み具合にもよる。
浴室暖房乾燥機を取り付ける 約10万円~ 浴室暖房乾燥機は、既存のバス換気扇を利用して取り付けることができ、工事は約2万~3万円。機器は8万円ぐらいからある。
トイレの便器と内装を新しくする 約40万円~ トイレの機器代を約20万円として解体から内装一新の工事費が20万円ぐらい。使用する機器のグレード、内装材のグレードで変わる。タイルや調湿素材の使用でアップ。
洗面化粧台を新しくする 約10万円~
30万円
洗面化粧台の単体を取り替えるだけなら工事費は3万円~5万円ぐらい。機器は幅75cmタイプで7万円台から。キャビネットを追加すると高くなる。
床を張り替える 約7万円~
(6畳)
既存の床を剥がして、張り替えるだけなら6畳でフローリングが約3万円~、工事費が約4万円。床の下地が傷んでいて、根太などを交換すると高くなる。
壁紙を新しくする 約4万円~
5万円
(6畳)
一般的なビニールクロスを6畳の壁・天井に張って材料費が約1万円。剥がし手間などを含む工事費が約3万~4万円。
珪藻土塗り壁にする 約8万円~
(6畳)
珪藻土は、調湿・消臭効果があり、ホルムアルデヒドなど揮発性有機化合物を吸着・分解してくれる塗り壁材。材料費はさほどでもないが、塗り手間代が壁紙の張り手間代よりもかさむ。
床暖房を入れる 約34万円~
(6畳)
ガス温水式の床暖房は既存の床に重ねて設置すると安く左の値段。床を解体して設置する場合はもっと広いスペースに設置することが多く、8畳2室で約90万円~。
和室をつぶして部屋を広くする 約25万円~
(6畳)
家族構成の変化などによって使わなくなった和室をつぶして、洋室と一体化する費用。押入れの解体、下がり壁の撤去、内装一新などの費用を含む。
押入れをクロゼットに変える 約17万円~
25万円
間口1間程度の押入れをクロゼットとして再生する費用。解体費、扉、収納内部の内装を含む。扉材のグレードで、費用は変わる。
外壁を塗り替える 約70万円~100万円 高圧洗浄して汚れを落とし、下塗り、上塗りを2回程度する費用。使用する塗料のグレードによっても費用は変わる。延床面積約115m2の一戸建てで。
屋根を葺き替える 約60万円~100万円 屋根面積50m2程度の場合。傷んだ下地の補修を行って、瓦屋根などを化粧スレートの普及品で葺き替える費用。葺き替えの材料のグレードで費用が変わる。
耐震補強する 約5万円~
(半間の壁)
筋交いや面材、補強金物を使って耐震補強を行う場合の費用。4カ所で約20万円~。傷み具合や状況によって工事内容が変わるので、一概にはいえない。
基礎を補強する 約60万円~
90万円
(約50m2
床下の全面に鉄筋コンクリートを打つ「ベタ基礎」で補強した場合。床を剥がすので、全面リフォームのときなどに行う方法。

上記、費用の目安は「Goodリフォーム」取材に基づいて、一般例を示したものです。実際には住宅の老朽度や取り入れる設備のランクなどによって異なるので、必ず複数社から見積もりをとってください

6. みんなはどれぐらい費用をかけているのか知るべし。

リフォームした人がどれだけ費用をかけたのかを知っておくことも参考になるでしょう。「Goodリフォーム」の調査結果を下に挙げておきます。
一戸建てでは構造や間取りの変更を伴う全面リフォームが多いせいか、約47%の人が1000万円以上をかけてリフォームをしています。中でも1200万円を超える人が最も多いという結果でした。マンションでは、500万円までが多く、300万円以上400万円未満が最多。しかしマンションでも間取り変更を伴う全面リフォームとなると多額になり、1000万円以上かけた人が13%強いました。

編集部で調べました! リフォームにかかった費用

リフォームにかかった費用

出典/「Goodリフォーム」調べ「住宅リフォームに関する動向調査2005」より

7. どんなリフォームをしたいのか希望をはっきりすべし。

リフォームをしたいという漠然とした気持ちがあっても、どんなことをしたいのかがある程度分かっていないと、見積もりの依頼もできません。まず、家族会議を開いて、いまの家のどこが不満なのかをじっくり話し合うことから始めましょう。
参考までに以下にチェックリストを用意しました。当てはまる不満にチェックを入れましょう。ほかにも思い当たることがいっぱいあるかもしれません。それらを書き出してみると、どういう住まいに変えたいのか見えてきます。それから理想の住まい像を描きましょう。予算に合わせて修正するのは後でもできます。

どこがイヤ? いまの家の不満点をチェック

家族全員でよく話し合って、いまの家の当てはまる不満点にチェックをいれましょう。

外装・エクステリア

□屋根材に割れやズレが目立つ

□屋根材が色あせている

□外壁に亀裂や汚れがある

□雨どいがゆがんでいる

□門扉・フェンスが傷んでいる

 

内装・建具

□歩くと床鳴りがする

□床に傷が目立つ

□クロスの汚れ・傷が目立つ

□建具の立て付けが悪い

□収納スペースが足りない

間取り

□部屋数が足りない

□使わない部屋がある

□日当たりが悪く、暗い

□リビングが狭い

□風通しが悪い

□動線が悪い

□段差が多い

 

キッチン

□狭くて使いづらい

□暗い

□寒い、湿気が多い

□対面式でないのがイヤ

□機能性に不満

□掃除が大変

浴室

□狭くて窮屈

□汚れやすくてカビが目立つ

□冬、入るとき寒い

□手すりがなくて危険

□シャワーの使い勝手が悪い

□給湯機のパワーが弱い

□追いだき機能がない

 

洗面室

□洗面ボウルが小さい

□二人で使えない

□暗い

トイレ

□狭くて窮屈

□便器・便座が古い

□手洗い器がない

□和式なので使いづらい

□手すりがない

 

構造・性能(一戸建て)

□窓が結露する

□断熱性が悪く寒い

□基礎に亀裂がある

□耐震性に不安

□シロアリが発生している

□防犯に不安がある

そのほか

>>次のページでは「中級編 お金のこと、もっと知っておこう」を紹介します

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