2012年の買い時はいつ?

12年02月01日
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消費者マインドは“震災ショック”から回復傾向に動き出す日本経済と不動産市場を先読み

2010年の後半から2011年にかけて横這いから回復傾向に転じると期待された消費者マインドだが、3月11日の東日本大震災を境に一転して落ち込んでしまった。しかし、夏場に向けて節電家電の需要増を機に回復が進み、今後は震災前の水準に戻ると期待されている。この状況を踏まえ、2012年に家を買う人はどう動けばいいのか。専門家に聞いてみた。

消費者意識(マインド)指標の推移※消費者意識(消費者マインド)は、景気を左右する要因のひとつ。内閣府「消費者動向調査」より

今年の動きを先読み!!金利、税制、住宅市況はこれからどうなる?

金利・住宅ローン

今の低金利は、今年いっぱいは続きそうフラット35以外の民間ローンなども見極めよう

低金利が10年以上続く住宅ローン(右グラフ)。今年はどうなるのか。「住宅ローン金利を左右する長期金利は、低水準のまま推移しそうです。金利上昇の要因としては、景気回復によるインフレ期待の高まりや、国の財政事情の著しい悪化がありますが、これらのことが今年中に起こるとは考えにくいからです」(池田さん)。

低水準が続く住宅ローン金利※各年の11月度の金利。変動型は都市銀行の店頭金利。固定型は02年までは公庫、03年以降はフラット35(07年以降は返済期間21年~35年)の最低金利

住宅ローン商品に詳しい畠中さんは、今年は民間ローンにも注目したいと話す。「昨年は固定型のフラット35Sが、当初10年間1%金利を下げて人気を集めました。しかし、昨年12月から、引き下げ幅が大きいのは省エネ住宅に限定されました。一方、民間ローンにも、金利引き下げや繰り上げ返済手数料無料など特徴的な商品があります。今後は、こういった内容を比較吟味し、自分に合う商品を選ぶことが重要になりそうです」

住宅ローンの種類と特徴※詳しくは巻末「マイホーム購入マニュアル」参照

税制

贈与税特例やローン控除で省エネ住宅の購入を優遇

2012年度の税制改正でメリットを受けるのは省エネ住宅の購入者になりそう。「“贈与税の非課税特例”は、省エネ性能または耐震性を備えた住宅を今年中に購入する場合、非課税となる贈与額を1500万円に拡充(案/右表)。“住宅ローン控除”も省エネ住宅の控除額を最大100万円増やす案が出ています。一方、省エネ住宅以外の税制は昨年とあまり変わらないようです」(遠藤さん)

2012年以降の贈与税の非課税枠

親や祖父母から住宅購入資金の贈与を受ける場合、所定の条件を満たせば下記の贈与額まで非課税となる(2012年度税制改正案が国会で成立した場合)

表※2012年度政府税制改正大綱をもとに作成。
( )内は東日本大震災の被災者の非課税枠

住宅価格・供給

供給戸数は、新築、中古ともに昨年より増加 価格はほぼ横ばい。後半以降少し上がる可能性も

住宅市場について中山さんはこう予測する。「新築、中古ともに昨年より供給増が見込めますが、地価が安定しているので、価格の大きな上下はないでしょう。ただし、新築供給が増える地域の中古価格は若干下がる可能性があります」
新築住宅のトレンドは、昨年同様、省エネ住宅や長期優良住宅になりそう。特に省エネ住宅は、税金の優遇措置(案)や“復興支援・住宅エコポイント制度”などメリットが大きい。また、今後は中古も注目。価格が安く、流通も豊富で選択肢が広い。省エネ性を高めるリフォームをすれば優遇も受けられる。購入時の住宅診断(ホームインスペクション)も普及、安心して買える環境が整いつつある

2011年 新築・中古の供給流通状況と価格の推移(首都圏マーケットを参考)

2011→2012 住宅トレンド

省エネ住宅
省エネ性能の高い家で、地球と家計に優しく暮らす

冷暖房効率を高めるなど、省エネに配慮した住宅。一定基準を満たす住宅は、優遇制度が受けられる。

省エネ住宅のおトクな制度※1※1 それぞれ所定の省エネ基準を満たすことが条件 ※2 被災地(特定被災区域)の物件は30万ポイント。ポイント使用には一定の制限がある ※3 募集金額枠に達した場合は受付終了が早くなる

長期優良住宅
長く快適に住めて、地震にも強い住宅

建物が長持ちするよう、耐震性、耐久性を高め、維持管理がしやすい構造にした住宅。一定の基準を満たし、自治体に「長期優良住宅」と認定された住宅は、住宅ローン控除額が増えるなどの優遇が受けられる。

リノベーション住宅
間取りや設備まで大改修中古住宅を復興させる

中古住宅を建て替えずに、間取り、設備、内外装などを大規模に改修して、今の生活に合った住宅に再生する手法。デザイナーが手がけるケースもあり若者に人気。全国的に普及してきた。

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